灯台守の話

灯台守の話 (白水Uブックス175)

灯台守の話 (白水Uブックス175)


灯台守の話』整理されきらない生の言葉たちのなかに、物語が灯台の光のように明滅して、そこに向かって進んでいく、本当に美しい話。読んでよかった。人が書き始める、あるいは語り始める、その瞬間に、ずっと惹かれ続けている。(twitter,10月4日)

付け加えるとすれば、
自分の身体的感覚を保持したままで、個人史、個人の物語を、歴史、大きな物語に接続しようとする、
その勇気、感覚に、心からしびれた。
こういう物語が成立しうることが、文学の希望のひとつだとすら思ったよ。
精緻に読みなおしたい。